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宮司プレス
宮司 柴田宣夫
宮司プレスとは…
月1回発行する季節を交えた話題・
祭典行事のご報告する季刊誌です。
最新号  
一

第百三十七
(一面)

発行 平成三十年 九月三日
◇宮司の柴田です。 先月の平均気温は、昨年に較(くら)べて、一点五度も高かったそうです。 
さもありなんでありまして、殊(こと)の外(ほか)炎暑酷暑(えんしょこくしょ)の七月でした。 
立秋を過ぎれば、秋の気配を感じつつ、気温も徐々に緩やかになるものと思いきや、残暑もさらに厳しい日々を過ごしました。とうとう、八月に発行することがかないませんで、けっして猛暑のせいではありませんが、現時点で、十一ヶ月遅れ、累積を増やしてしまいました。 
第百三十七号の発行です。
◇毎年、神職養成講習会の直階(ちょっかい)課程(かてい)の「神社神道概説T」の講義を、一コマ五十分の二十六コマ、時間にして、二十一時間四十分を担当します。 
過酷な猛暑の日々の講習会、合宿生活ですが、空調設備も夜もすがら、つけぱなっしでありますし、集団生活でもあります。 
あろうことか、「ウイルス性の風邪」が蔓延(まんえん)しました。 
ある講義では、受講生二十人中十四名の方が、マスクをつけたまま受講されていました。 
講義の後半になると、顔と名前が一致して、和気藹々(わきあいあい)と講義を進めていけるのですが、前述(ぜんじゅつ)の事情もあいまって、最終日に、ようやく顔と名前の一致にこぎつけました。 
私の科目に限っては、一人の落第者(らくだいしゃ、ちなみに百点満点中五十九点が落第です!)もなく、講習会を終えました。 
◇閉講式の前日は、講習生主催の謝恩会(しゃおんかい)がもよおされました。 
当日は、研修棟(けんしゅうとう)の宿直(しゅくちょく)当番でしたので、謝恩会の会場より場所を移しいわゆる二次会というものですが、講習生との楽しいひとときを過ごさせて頂きました。 
翌日の閉講式では、講師陣を代表しての挨拶を昨年に引き続いて仰せつかりました。 
この講習会の会場は、講堂に、「学神殿(がくしんでん)が御鎮座(ごちんざ)されています。 
しかも、野田豊栄神社(のだとよさかじんじゃ)の御垣内(みかきうち)、敷地内に建てられています。 
さらに、氏神(うじがみ)さまである今八幡宮(いまはちまんぐう)も側近(そばちか)くです。 
私は、幕末の万葉歌人(まんようかじん)である橘曙覧(たちばなのあけみ)の和歌を紹介しました。「楽しみは 神の御国の 民として 神の教えを 深く思うとき」御神域(ごしんいき)、神々に見守られて精励(せいれい)されたわけなので、人生のなかで、こんなにも神様を身近に感じながら生活できたことは、やはり、講習生の皆さんの「楽しみ」になったと思ったのです。 
まず、そのことをお伝えしました。 
そして、千利休(せんのりきゅう)の道歌(どうか)である、「規矩作法(きくさほう) 守りつくして 破(やぶ)るるとても 離(はな)るるとても 元(もと)を忘(わす)るな」をも紹介しました。 
規矩作法とは、大工道具のことですが、千利休さんは、「茶道(さどう)」の大先達(だいせんだつ)でありますから、これは、「茶道具(ちゃどうぐ)」のことです。 
したがって、お茶の道の「茶道具」や「お作法」は、基本中の基本をお稽古しなさいというのが、上の句の意味です。道というものがつく「習い事」には、「守(しゅ)」「破(は)」「離(り)」という考え方があります。「守」とは、基本中の基本であり、習うべきものをすべて、みにつけられたとお師匠(ししょう)さんが判断されますと、次のステップへと進むことが許されます。 
ちなみに、「初伝(しょでん)」から「中伝(ちゅうでん)」へと進むわけです。 
その瞬間が、「破」であります。 
さらに、習い事が佳境(かきょう)に入りますと「免許皆伝(めんきょかいでん)」となり、一人前と認められて、新たな自分の道を切り開いてゆく、まさに、「離」なのです。 
したがって、習い事のどの段階であろうが、「元」を忘れてはいけない、守りつくした「守」を忘れてはならないと諭(さと)されているのです。 
私は、講習生の皆さんにとって、今日は、「破」と「離」を迎えていると考え、講習生にとっての「守りつくした」「守」こそ、このかけがえのない一月間であることを伝えました。 
これから、どんな苦しい時辛い時にも、この「守」を忘れないで、乗り越えて欲しいとの思いを伝えました。 
結びとして、細川平州(ほそかわ へいしゅう)の教えである、宮司プレス先月号にも掲載した、「学思行相まって良となす」という言葉を餞(はなむけ)に送りました。 
この講習会でよく学んだことをよく考えて、そして、実行してはじめて本当に学んだこととなるのですと締めくくりました。 
北は、北海道から南は宮崎県まで、二十九名の講習生の輝かしい未来をお祈り申し上げます。 
教えることは、やはり、学び直すことなのです。 
社務(しゃむ)の合間(あいま)をぬって、テキストを開き、参考文献を確認したり、ちょっとだけ、学問に勤しんだ夏でした。
◇平成最後の夏の大きな災害、西日本豪雨から二月が経過しました。 
心からお見舞いを申し上げます。 
洋の東西を問わず、あらゆる災難に人々は救いの手を差し伸べ、そして、災害時には知らない人々の為にも祈りを捧げます。 
私共にできるのは、「至誠則怛」、苦しく辛い立場におられる方をおもいやりつつ、特別、これ以上、悪いことが起きぬよう、災いを祓い、善、良い方向に向うように祭典の厳修を心掛けるべきかと存じます。 
衿(えり)を正して真心こめて、「恐れ」と「敬い」のミックスした心である「畏み」という言の葉を奏上し、一意専心、神明奉仕につとめ、祈りをささげなければと思いを新たにしています。
◇いまからおよそ、八百三十年ほども昔の文治元年、西暦一、一八五年の夏に畿内(きない)を襲(おそ)った文治地震、きわめて激烈(げきれつ)だったらしく、平家物語やいくつもの古典に記録が残っているそうです。 
そのひとつである「方丈記(ほうじょうき)」に、作者の鴨長明(かものちょうめい)は、「月日かさなり、年経にし後は、ことばにかけて言ひ出づる人だになし」と述べています。 
八百三十年後を生かされて生きている私達は、平成の歳月に起きた災禍(さいか)、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震等、枚挙(まいきょ)に暇(いとま)がありませんが、やはり、まず、「言葉にかけて」語り続けていかなければならないのではないでしょうか。 
そのことが、千利休の仰(おっしゃ)った「元を忘るな」に通じるものがあると思います。 ご自愛ください。
 
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ニ

第百三十七
(二面)

発行 平成三十年 九月三日
◇八月の祭典行事報告

▼月次祭 *八月一日、十五日
▼貴布禰神社月次祭 *八月一日
▼神道家(家の宗旨が神道の方)中元祭
 *八月四日〜八月十四日
▼朝粥会 *七月二十一日

◇八月の宮司の行事会議等活動報告

▼八幡宮関係団体
 ◇維蘇志会八月例会 *八月四日

▼山口県神社庁、同下関支部関係
 ◇下関支部幹事会 *八月三日
 ◇神職養成講習会「神社神道概説T」講義 
  *八月四日、八日、十八日、十九日
 ◇神職養成講習会成績判定会議、謝恩会
   八月二十三日
 ◇神職養成講習会開講式*八月二十四日 
 ◇山口県神社庁役員会 *八月二十四日
 ◇御世替対策本部会議  *八月二十四日
 ◇下関支部夏季総会*八月二十七日
 ◇下関西ロータリークラブ 
  ◆例会*八月一日、二十九日
 ◇美祢社会復帰促進センター教誨活動 
  ◆集合教誨(男子) *八月二十日
  ◆入所時指導    *八月二十二日

 
■これまでの記録
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